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生産者紹介 生産者紹介

2021/06/25 14:15


松本牧場の2代目として約50年間酪農一筋だった松本忠久さん。5年前に息子さんに牧場の経営を譲り、悠々自適な引退生活…と思いきや、なんと新しい玄海町名物の開発をスタート。製造も営業も初めてのことだらけの中、体当たりで試作を重ね、商品化されたのが「milly’s(ミリーズ)」シリーズです。生乳本来の濃厚なコクとすっきりとした喉ごしが味わえるアイスは、酪農のプロ、松本さんだからこそ出せる味わいです。




玄海町「ふるさと納税」には、肉や魚、野菜が充実しているものの、一つ気になるのはスイーツが足りないこと。事務局から相談を受けた松本さんは、牧場の牛乳を使ってアイスを作ることを思いついたそうです。

「でもね、アイスは原料が悪ければおいしくならない。どんなに工夫してもごまかしがきかない商品なんですよ」と、フレーバーの元になるフルーツまで地元産のものを厳選。イチゴのつぶつぶ感や焼き芋の皮の香ばしさなど、素材本来の“食感”まで表現したアイス作りに全力を傾けています。




今では、「ふるさと納税」をはじめ、道の駅や玄海町の飲食店でも販売されているmilly’s(ミリーズ)のアイスクリーム。パッケージには、松本さん夫婦と一頭の牛のイラストが描かれています。実は、この牛がアイスの名前の由来なんですって。

「この牛は“ミリー”という名前で、私を有名にしてくれた存在です。とてもかっこいい牛でね。コンテストに出るたびに入賞して、佐賀県にミリーあり、なんて有名だったんですよ。不思議なことに、このパッケージにしてからアイスも売れるようになったんです」

ミリーの写真は、今でもアイス工房のカウンターで松本さんのことを見守っています。




 

工房のすぐ隣には、海からの風に吹かれて牛たちがのんびりと過ごしています。ストレスのない環境づくりは、おいしい生乳にとって大切な要素。絞りたての美味しさを誰よりも知っている松本さんだからこそ、ミルクの味に負けないフレーバーを開発することができるのです。

「スーパーなどで販売されているアイスに比べたら価格は高いかもしれません。でも、食べてみたらやっぱり違うと感じて欲しい。そういうものを作らなくちゃ意味がないと思っています」

今、アイス工房では、新フレーバーの「キンカン」を開発中。果実の甘味と皮の苦みを出したいと何パターンもの試作品を食べながら、理想の味を追求しています。

 


松本牧場・アイス工房milly’s(ミリーズ)

佐賀県東松浦郡玄海町大字平尾2-6 

https://matsumotoiceshop.wixsite.com/main